[多方面での定義]
●自身の可能性を認識し、行動を起こせる状態にあること。
[ダンスにおける重要度]
★★★★★(5/5)
[どうなっていたいか?]
・「もちろん私はそうなる。」と確信している状態が好ましい。
・目的がハッキリしていて、次から次へと行動に移れる。
・失敗や未達成のイメージが描けない。
[平均的状態]
・年齢によって差があるが、年齢が低いほどエフィカシーは高いことが多い。
・経験や体験が増えることでエフィカシーに差がつく。
・高学年ぐらいになると、自らの思考パターンが決定付いていく。
・中学生では、そのエフィカシーが揺らぐ経験をする人が多い。原因としては人間関係の拡大が挙げられる。
・高校生以上になるとほとんどの場合が決定づけられ、そのまま大人になっていくケースが多い。
[どうしたらいいか?]
・エフィカシーが低くなることは、環境的要因に影響するので、環境を選ぶことが必要。
・環境が選べない場合は、その中でどんな体験をしたいか、どんな言葉を聞くかを理解する。
・小さな成功体験を繰り返す事。
[具体的対処]
・ポジティブな言葉を聞き(掛け)続ける。
・目標値を細分化する。
・マイナスな想像をする場合イメージの書き換えをする。
・前頭前野を使って思考する。
[評価]
ダンスは身体を使った身体表現であることから、セルフエフィカシーの高さが非常に重要である。
大人は専門のカウンセリングやセッションを受ける事が必要だろう。
子供の場合は千差万別であるが、比較的周囲の協力によってエフィカシーを高めることは容易に思える。
ただ、たった一回のマイナス要因によりエフィカシーは低下するので、外部環境の設定はやはり重要だろう。
よく言う「やる気スイッチ」がこれに当たることから、目の前にいる大人が実はスイッチOFFにしてしまっていることが多々ある。
どんな状況でも、「大丈夫」「できる」などのポジティブな言葉がけをしていく必要がある。
子どもが簡単に反応しそうな”報酬”制度や”制限”には気をつけたい。
●●ができたら〇〇をあげる。
△△ができなかったら▲▲をやらせない。
は、目的意識のすり替えにつながる可能性があることから部分的トレーニング以外には回避した方がいいだろう。
エフィカシーが高い状態は、フロー状態に近く努力感が少なく効果が見込めるので、ぜひ全てのダンサーに身につけて欲しい。