ストリートダンスとは何か?

こんばんは!

ダンステクノロジー推進委員会のCobAです。

突然ですが、ストリートダンスと聞いて、何をイメージしますか?

素材サイトで検索すると、上記の画像がトップに出てきます。

おそらく、”ストリートダンス=ヒップホップ”といったイメージがほとんどでしょう。

それもそのはず、ヒップホップカルチャーは1970年代からの半世紀もの間、この地球に存在していて変化しながらも時代に適応しています。

カルチャーと言ったのは、ヒップホップという言葉自体が総称であり、その”様”を表す表現だという概念に基づいているからです。

大まかに言えば、ヒップホップカルチャーの中で好まれ踊られるダンスがヒップホップダンスだと言えるでしょう。

そう捉えると、いわゆるヒップホップダンスもストリートダンスの一種だと言えます。

実は、ストリートダンス自体は、100年の歴史がある事が知られています。

1900年以前についても脈々と踊られてきたのでしょうが、動画はもちろんのこと文献なども入手は困難ですし、100年前のダンスを「ストリート」と呼んでいたのかといえば、呼んでいなかったように思います。

ストリートという言葉自体にも定義は付けづらく、それに携わる人それぞれが持ち合わせるイメージに依存しているような気がします。

私自信は、”その時代の流行り”であると少し乱暴ではありますが、そう定義することとします。

時代がストリートを作っているのです。

ダンスで言えば、

~’40s アフロアメリカン(黒人)の差別から生きる道→ジャズ(タップ)

~’60 TVの普及→ロック(ツイスト)

~’80 黒人差別解放へ→ソウル、ファンク(ロック、ポップ、ブレイキン)

~’00 資本主義の完成→ミュージックビデオ(ヒップホップ)

~’10 インターネットの普及→複合的音楽の多発(ニューダンスの開発)

~’20 SNSの爆発的進化→音楽の個別化(ダンスも準ずる)

ざっと、書き出しただけでも時代によって好まれる音楽様式は変わります。そこに付随するダンス自体も変わっていくことは明白でしょう。

ストリートとは、定義されづらいサブカルチャーなので境目などは明確に示されないのも特徴です。

特にこの20年は、変化の速度が年単位で変わっています。

去年の流行は、今年は古い。なんてこともザラな昨今です。

毎日変わる占いのように、日々の流行が起こってくることもありそうな気がします。

そうなったと仮定したとき、流行は流行でなくなり日常となっている。「今日は水玉の服を着よう。」のように”今日の音楽”があり、ダンスがある。

今日のダンスは明日は踊らない。自由に踊ることがダンスとなる。

そんな未来がやってくるような気がします。

ストリートという言葉の性質を抜け、後10年程経った時には明確に定義されることになりそうです。

要点は、ストリートカルチャーは未だ変化し続け、ストリートでなくなるまで磨き上げられるということでしょう。

現時点で私たちが使う”ストリート”とは、私たちが作っていくのがストリートではなかろうか?そう感じます。

バレエのように定義化されたダンスはアカデミックとなり価値が安定してきますね。

ストリートダンスが定義化されアカデミック化された状態となった場合、価値が安定し上昇してくるでしょう。

これからが、本番だと言えるでしょう。

私自信20年間多角的にストリートダンスを見てきました。

一般のダンサーでは見れない部分も、幸運な事に見てきました。

師も多く、海外の友人も複数います。

観客10人のお祭りイベントから、2万人のアリーナまで経験しました。

10年以上事業に携わり、ダンスの経済的立ち位置も知りました。

健康生活体育専攻の学生時代からの20年間、健康的側面からのダンスを学び続けています。

弟子もダンスで収入を頂けるようになり、多方面で活躍しているようです。

多くの仲間とダンスコミュニティーを構築し、互いに信頼しあえる環境を作りました。

そんな私が今何をすべきなのか?

「過去から学ぶ」

そう強く思いながら、毎日メンバーに向き合っています。

いつでも、どこでも通用する共通言語となりうるダンス。

個人的見解や個人的嗜好が少なく、立証できた技術と伝えられた考え方を軸にレッスンを行なっています。

最近、「基礎をやってもらえるから選びました。」と声をいただく機会が多くなりました。

目のある皆様に選んでいただいて光栄です。

基礎が全てで、基礎が未来です。

基礎以外をレッスンする事は、今は良くても未来においては必要ないと感じます。

基礎は基礎を会得した人にしか分かりません。それは、人間性にも滲み出るぐらい体に刻み込む事です。

それを知った人は、成長に比例して何かを生み出す事が得意になったりするでしょう。

ましては、犯罪や迷惑行為に走るような人材はしっかりと基礎を会得した人には、自信を持っていないと断言できます。

もし、ダンスにまつわる犯罪行為などを目にしたり耳にした場合は、その人が無価値だったと残念がりましょう。

一番危惧していることは、言いなりになってしまうこと。指示を仰ぐようになってしまうこと。

それは、振付にこだわるあまりにグルーヴが抜けたダンスを見ているようで面白さのカケラも失ってしまいます。

もし、SUP!!のショーを見て「上手だね!」以外の褒め言葉が見つかったなら、遠慮なくお伝えください。

ストリートダンスには、上手に踊るというゴールはないのですから。