曲げられないアイデンティティ

こんばんわ!

「ダンスを力に!!」執行部のCobAです。

春高バレーが始まりましたねー。

何を隠そう高校時代は、全国制覇を目標に当時強豪ひしめくある県で一二を争っていた過去があります(^ ^)

残念ながら県大会ではオール準優勝で全国への切符を喉から手が出るほど欲かったのを昨日のように思い出します。

なんでそんな話をしているか?というと、ニュースで春高バレーの特集が始って県大会決勝の様子が見られるサイトを見つけ、ふとクリックしたところ当時の監督がコーチとして映っていたからです。

数年前、同学年の結婚式で再会した監督は、定年を迎えるからもう辞める。と話ていましたが、ベンチに座るその背中は当時のままで恐怖そのものでした。

さらに驚いたのは、決勝両校の監督が同世代のライバルと伝説の先輩になっていた事です。

結果は、フルセットの末監督の高校が負けてしまいましたが、やっぱり時代を越えても同じような共通点がありました。

まず、7年間同じカードで決勝を戦い負けていること。

どうしても越えられない壁がそこに存在する。

万年2位の自分達からすると、あのユニフォームを見るだけで武者振るいがして、「今回こそは!!」という気持ちになったものでした。

しかし、その気持ち自体が体を硬直させ、いざ決勝のセンターコートに立つと思うように体が動かなくなるのもあるあるでしたが…

越えたくても越えられない壁がすぐ側に存在することは、自分を奮い立たせる大きなオブジェになっていたようです。

2点目は、監督の高校は県内の生え抜き選手を使っていた事です。

対する優勝校は県外から選手を呼んでいました。

それは、当時の構図も同じでよく監督は、「県内選手で一番だ!」と負けた時に励ましてくれました。

その時からか、土地を大切にする意味が理解できた気がしています。

3点目は、絶対的エースがいない小さなチームだということです。

大体の強豪校には絶対的エースが存在します。

「困ったらエースに渡せば決めてくれる!」そんな風に強いカードを一枚でも持っているチームは強いのです。

もちろん、それ以外の選手が全国クラスで有ることは当然の事ですが、それを遥かに越えて誰もが頷くエースがチームの窮地を救ったりするものです。

しかし、監督のチームには絶対的エースがいないように思いました。

当時も同じように絶対に決めてくれるエースが存在せずに身長もセンターをのぞいて170cm台と小さかったことも含めて、「一発で決めようと思うな!全員で拾いまくって相手が崩れたところを狙え!」とタイムアウト中に鼓舞していました。

※拾う=レシーブ

その分基礎体力、基礎技術練習は他校の倍以上はやったと自負しています。

練習を効率的に行うタイムマネジメントも強烈でしたがこの時に初めて学びました。

さらに、レシーバーだったけど部長だった自分には、頭の中身まで使ってチームに貢献するように叩き込まれました。

そのおかげで、大学に進学してからはキャプテン兼監督としてチームのマネジメントも達成できたと感じています。

結局、当時の最高成績は北信越大会3位、全国出場校2校撃破でしたが、そんな事以上に大切な物をもらったような気がしています。

現在のスタジオのキッズダンスの指導方針と、今お話したことが見事に合致しているのです。

集まったメンバーで最善の策をとり、自分一人で考えられることは考え、常に壁にぶち当たりながらも、みんなの力で目標を達成する。

言葉では簡単ですが、高校3年間を純粋に過ごした経験値は、今最高の結果となって発揮されています。

画面越しに、「きっと、この子達も同じよう感じる時が来るんだろうな。」と感じた数時間でした^_^

“部活のプロ”から見て、一般の部活ではできないことをハッキリと身につけていることが分かってよかった。

監督!

ありがとうございました!