“人は常に燃えていることが重要だ。燃え続けるには薪が必要である。
 薪とは、悩みである。悩みを持ち続けることが人を成長させる。”
 ー松下幸之助
 挫折の語源は、「くじく(挫く)」と「おる(折る)」それでも、這い上がってきた者だけに、成功という言葉はよく似合う。
 だから価値があり、憧れる。
 ダンスを踊り続けてきただけでも何度も挫折感を味わってきた。
 自信を持って言えるのは、これまで生きてきて色んなものにチャレンジしてきた中で、挫折や失敗の数が一番多い事。
 ただ単純に、立ち上がった数がたった一回だけ上回っている。ただそれだけのこと。
 踊る度に思う。「本当はもっとこうしたいのにな〜」
 ビデオで確認する度に思う。「またダメだな〜」
 そんなのが積もりに積もって、踊りたくない日がやってくる。
 だけど、そんな日だからこそ曲をかける。
 踊りたくなる曲だけを選んで、テキトーに一人でリズムをとる。
 そうするとまたあの感覚がやってくる。
 「本当はもっとこうしたいのに…」
 だからこそ、続けられる。
 物事続けると、否応無しに結果が出てくる。
 望まない結果などない。
 全ての結果が自分が望んだ結果だ。
 曲選びに徹夜した自分。
 レッスン足繁く通った自分。
 大きなコンテストにエントリーした自分。
 チャンスを感性だけで掴んだ自分。
 そして、練習に力を入れたくなかった自分。
 未来の結果は、今の自分の選択によって生み出される。
 未来に、自分が踊っているイメージしか浮かばないのであれば、今日の挫折感は、快速電車では停まらない程の小さな通過駅。
 通過駅の先には停車駅があり、そこが目的地であれば電車から降りればいい。
 停車駅は結果。
 その駅が自分の目的地でなければ、また電車に乗り次の目的地まで行ったらいい。
 短すぎるほどの人生。
 ”挫折駅”で、毎回降りていたら目的地にはいつ辿り着ける?