こんばんは!
ダンステクノロジー推進委員会のCobAです。
ここ最近、スタジオ単独発表会の準備にほとんど全ての時間を割いています。
中でもこれから中学生クラスに上がる小学6年生の修了ソロムーヴは、ずっと見守ってきたスポンサー(保護者)の皆さんにとっては感慨深いシーンになりそうな予感がします。
それぞれにコンビネーションを渡して、それぞれの解釈と練習度合いに任せる。
これまで一貫してとってきた指導方針の中間考察になりそうです。
あまりにも指導干渉しすぎると、考える力を奪ってしまいます。
ダンスはもとより、生きるには考える事がものすごく重要になることは言わずして皆さん理解していることでしょう。
とかく、身体芸術としての一端を担うダンスと言うカテゴリーでは、知って覚えて動いて考える順序が大前提となってきます。
知る
知るとは、6感を通じて”体感”することであり、脳での理解を越えて府に落とすことです。
ダンスインストラクターが提供できることは、その中でたった二つです。
バーバルキューとビジュアルキュー
残りの4つは個人の努力とセンスで身にしていく必要があるのです。
知ることに至っては、2/3が個人のチャンスであり、干渉によってそのチャンスを奪ってしまうことは、短期的には効力がありそうですが、長期的な発展は薄くなってしまうでしょう。
覚える
覚えるには、反復が必要となります。
知ったことを自ら行動し反復するのです。
行動を起こすには、動機が必要です。
要は”メリット”であり、”デメリット”です。
実は、デメリットでの行動の方が多く存在しています。
例えば保険の加入などやらなければマイナスになりそうな思考は、危機感からそのまま行動に移れるのです。
しかしながら、それだけでは不十分です。
人は幸せになりたくて、人生の歩を進めています。
危険な落とし穴を埋めたからといって、自己実現できるような未来が準備できたか?というとそうでもありません。
デメリットの前提条件として、”幸福”があります。
それは成熟していけばしていくほど洗練され具体化していきます。
人によっては個別化され、「他と一緒では嫌だ。」といった個性が培われていくのです。
ですから、覚える=行動として見ると、知る事以上に干渉することは慎重でなければいけません。
ともあれ、ダンスというと「ああしろ!こうしろ!」と行動の介入をインストラクターが指示するケースが多く見受けられます。
これも、そうした結果の責任を他人任せにしてしまう被管理癖がついてしまう要因となり得ます。
さらには、競争心や非肯定感を生み出す外的モチベーションなど芸術にはもっての他であり、基本的には内的モチベーションの創出がインストラクターの役目となります。
今の時代「教える」と勘違いしている人は多く、「共に学ぶ」精神とは大きく違うように思うのです。
動く
先にも”動く”と表現したことがありましたが、ここでの動くとはアウトプット全般のことを指します。
ダンスで言えば、ショーがそれにあたるでしょう。
この数が次の”考える”の量に値します。
量です。
質ではありません。
質を求めるのなら、その10倍のアウトプットが不可欠です。
今日のレッスンでハッとしたのですが、私が20代の時の話ですが多い時で週に3回のショーをこなしていました。
月に5~10回。イベントのダブルブッキングなど当たり前で、2ヶ月スパンで作品を作り替えていました。
その都度、帰りの車中では反省会(爆笑ポイント)の繰り返しで数日後のショーでの糧となっていました。
作り込んできたチームとフィーリングを前面に押し出してくるチームの差は歴然で、目が肥えた客層のクラブでのショーは後者の方が圧倒的に支持を得ていたのも事実です。
今でも私が好むショーやチームは、作り込まれ計算されたチームではなくその時のフィーリングや会場のバイヴスに合わせて踊るストリートダンスです。
目を合わせコミュニケーションしながら相手を思いやる姿は、上手い下手を軽く越えて、一体感を生み出します。
考える
もうすでに答えを出した通り、行動中に瞬く間に考え即座に行動を変えいつもとは違った動線で、行動した本人自体が感動しながら動き、いつでも新鮮な気持ちでアウトプットしている姿自体が”考える”ことです。
実践です。
予め決められた事など、今の時代ロボットやAIに任せていた方が価値が高く、生身の人間が個性を捨てて鍛錬する事ではないと感じます。
もちろん、全ての基礎には型があり、その型に当てはめながら応用していく。
ダンスだけではなく多くの事柄に当てはまる事です。
芸能界では、制作の性質上で結果主義な部分がある事を知りました。
資本を減らさない為には、マイナスを極力減らす事を、事業を通して知りました。
それに相反するような話になりますが、やっぱり私は人間臭く失敗し不完全でありどんな状況でも楽しめるダンスが好きです。
メンバーと共に、考え、試行錯誤し、楽しめるようなスタジオになっていきますようこれからもリーダーシップをもって支えていきます。
その中間考察のスタジオ単独発表会が今から待ち切れないほど楽しみです。