昔、母さんがこう言ってた。

「スイミングやめるなら、サッカーだってどうせ上手くならないよ!!」

小学校3年生の時、やりたかったサッカークラブに入団するのを理由に、嫌だったスイミングを「やめたい。」と打ち明けた時にCobAの母が言い放った一言だ。

仕方なしにしばらく両方を続けた結果、ハッキリしたのは「俺はサッカー選手になるんだ!!」という強固な気持ちだった

 

 

モチベーション

子供がダンスを始める時、ほとんどの子供はダンスがなんなのかすら分かっていません。

もちろん、口では言いますよ( ◠‿◠ )

「ダンスしたい!」

って。

だから始められるんですが、問題は「どんな風になれるのか?」が分かってないんです。

だから、大切なファーストレッスンで言葉の誤差が生まれます。

そのファーストレッスン後によく聞く会話は、

 

親「やってみる?」

子「…」

親「〇〇ちゃん、ダンス好きじゃん!」

子「…うん…」

親「この子恥ずかしがり屋なんですよ。(先生に対して)」

先生「ダンスの何が楽しかった?」

子「…」

親「ほら!ジャンプしてたのよくできてたじゃん!!」

子「…ジャンプ…」

先生「…そうだね…!!よくできてたね!!」

親「この子、ちっちゃい時からTV見ながらまねして踊ったりしてたんです!」

子「…」

先生「…そうなんですね(>人<;)」

 

 

こんな感じの会話をよく聞きます。

親の「こんな風にさせたい!」は分かるけど、子供の「こんな風になりたい!」が反映されていない会話です。

こういう子は、その後入会にさえ辿りつかないか、入会して続けても、親がダンスへの興味を薄れかけている頃に、「やっぱ、ダンスやめたい。」

と打ち明けてきます。

ダンスだけではなく、何かを始めたり、続けていくにはその場の雰囲気やノリなどの”外的モチベーション”だけではなく、”内的モチベーション”が大きく関わってきます。

自発的な「私はこうなりたい!!」が必要なのです。

しかしながら、あまりに幼いとそのビジョンは自己コントロールできずに潜在的な本能に任せるしか無いものです。

 

人は人で磨かれる。

どんな人でも、誰かの影響を受けて成長して行くものです。

意識していてもそうでなくても。

そして”そうでない”時が意外と大事だったりします。

今話している言語は、いつ習得しようとしましたか?

無意識下での学習は、特に努力感がありません。

更に、無意識下での思考は、1日の思考の中の9割以上を占めるのです。

約6万回/日。全てをコントロールするのは、聖徳太子だって難しかった事でしょう。

生涯では、1,800,000,000回も思考している計算になります。

 

その全てをコントロールするのは…

 

もうお分かりでしょう。

唯一コントロールできるとしたら、「そうなりたい!」人と一緒にいることぐらいしか私たちにできることはないのかもしれません。

子供にとって、それは一番近くで一番影響力の高い”両親”であることに間違いはありません。

 

潜在意識と顕在意識

とはいえ、両親が全てに長けていて、100人が見たら100人が認めるような人はごく僅かでしょうし、何より人間である以上未完成であることは人生における面白味の必須事項です。

しかし、子供の教育者として少しでも子供の為になるなら!と、力以上の努力が可能なのもまた親ですよね。

先の答え、「日本語は日本という環境で学習する。」

もちろん、他国でも日本語教育をすることは可能ですが、ネイティブな発音や方言のニュアンスはその地域で生き、実体験して行くことでその言葉を身につけていきますね。

日本人が英語を話すのがヘタクソな理由の大きな点は、英語圏ではないから。だそうです。

努力すれば日本にいながらにしてネイティブっぽい英語は話せるようになりますが、必死で覚えた英語と、何の気なしに覚えた英語ではその後の発展性が違ったりしますね。

有意識下での選択を歯を食いしばってやる事も精神成長の過程では重要な事ですが、無意識下ではそれを遥かに凌駕して行きます。

つまり、ストリートダンスを子供にやらせたい場合、いかに自然にストリートカルチャーに触れさせて行くか?が大事なことになるわけです。

 

始める前に大事なこと。

 

・車内でのBGMをHIPHOPにしてみる。

・スマホのゲームをダンス動画にしてみる。

・ダンスショーを家族で楽しみ、カッコよかったダンスに拍手してみる。

 

それは、ダンスを始めた後にも必要なことです。

 

・参加する発表会などのイベントを最後まで他のチームのショーを一緒に見ていく。

・先生や先輩の行動をできる限り肯定し、それに近づく為の作戦を楽しく話し合ってみる。

・歯磨きや食事の如く、練習する時間を生活の中に取り入れる。

など、工夫すればいくらでも出てきます。

全てに共通することは、まず親がストリートカルチャーを理解して行くこと。

なのかもしれません。

 

こんな風になりたい!の発掘。

子供は、8歳から10歳に見たり体験した事が将来に大きく影響を及ぼします。

CobA自身、冒頭にも述べたように、「サッカー選手になりたい!」という思いの根本、「有名になって多くの人達に指針を示したい!」が、

 

サッカー選手→箱根駅伝→探偵→お笑い芸人→バレーボール選手→バレー部監督→ダンサーダンス王国建国

 

というように、夢の書き換えに大きく影響を及ぼし、今に至っています。

 

小学校中学年。

一人で出来る事も増え、行動範囲も広がり、多種多様な表現方法も身につけた時こそ、さらなる親の力が必要な時でもあるんです。

細かな声かけと大胆な行動。

 

技術の習得パターンは常に一定の法則があります。

「知・覚・動・考(トモカクウゴコウ)」

 

見たまま言葉の通りですが、大事なのは”考えすぎない事”または、”フィードバック”を怠らない事です。

真ん中の[覚えて動く]のは、本人とインストラクターの力量です。

それ以外の最初と最後、[知って考える]は、寄り添う両親の最大のサポートだと思いませんか?

・知れる場所に連れて行く。

・どうしたらいいか考える。

 

まだまだ子供の力が及ばない所、経済力と行動力。

まるで、アーティストが作品に集中する為に尽力する”マネージャー”のように、芸能人がその能力を最大限に開花されるよう手伝う”事務所”のように。

私たちは、ダンサーのご両親の事を”スポンサー”とお呼びしています。

StartUP!!studio Jr.HIPHOPクラスでは、“感性の成長”と”体の変化”に焦点をあて、将来踊り続ける事ができる、”ダンサーズマインド”を育てます。

 

では、4歳、5歳では何が必要なのか?

次回、「2.現状把握とナビゲーション」にて詳しくお話しします!

 

執筆:CobA/StartUP!!studioオーナー、プロデューサー、ダンサー、インストラクター

経歴:延べ200名を超えるキッズダンサーを指導し、数百件の実例を経験。プロデュース業としての指導を実践し、

"自ら踊り、自ら学ぶ"

ストリートダンス本来の姿をキッズダンサーとそのスポンサーに示し続けている。

ダンスビジョンは「ダンス王国」

ダンサーコンセプトは「踊り続ける」

指導歴、16年目。